男と女

 

今ほど分別があったら
 
「私、今ほどの分別があったら、今の主人とは結婚してヘンかったわ(笑)。

これは50代を過ぎた向かいの奥さんの口癖である。人は20代の後半までという「短い期限付き」の中で、「狭い知り合い」の中から、「たいした分別もないままDNAに操られて」(笑)、生涯の伴侶を選ぶ。それが「当たり」か「ハズレ」か。くじと同様、中を開いてみ るまで分からない。

 30代、40代は子育てに忙しく、たとえ伴侶に不満を感じたとしても愚痴を言っている暇もない。50代になって、ようやく子育てが一段落し、自分の人生を振り返る時間的ゆとりができると、あらためて自分の結婚が成功だったか失敗だったかに思いを巡らす。そして、多くの場合、冒頭のような言葉と相成る。

 考えてみれば、結婚した後、たくさんの人との出会いがあるのだから、その中にはすてきな異性との出会いもいっぱいあって当然である。世の中にはこんなにすてきな人がいるのかと密かに「胸をときめかせた」(身の程知らずの?)体験は誰にもあるはず。それに比べればわが伴侶殿は・・・・と考えるのは当然の「分別」というものかも知れない。

熟年離婚の背景には、こんなこともあるのではないか、と思う昨今である。

 

 

女によって男は変わる

女性2人がおしゃべりをしていた。
「世の中に、なぜ、いい男が少ないんだろうね」
「ばかね、男は結婚してからいい男になるんじゃない」

◆  ◆  ◆

クリントン大統領(当時)と奥さんのヒラリー夫人がガソリンスタンドに立ち寄った。

ヒラリー 「もし、私が今給油をしているあの人と結婚していたらどうなっていたと思う?」
クリントン「・・・・」
ヒラリー 「ばかね、あの人が大統領になっていたんじゃない」

 


人生訓

「恋愛は愚痴の聞き合いから始まり、結婚は愚痴の言い合いから崩れる」
 

 

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